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うまれてきた子ども

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今月のブッククラブの本が届きました。

毎月、メリーゴーランド京都の鈴木潤さんに選書をお願いしている本です。
今月は、佐野洋子『うまれてきた子ども』(ポプラ社、1990年)。
あらすじを少し。
うまれたくなかったから、うまれなかった子どもが、宇宙や星の間をうごいていた。
うまれてないから、ぶつかっても何があっても痛くない。

ある日、地球へ来た子どもは、やっぱぶつかったりいろいろあるけど、痛くもかゆくもない。でも、出会った女の子が犬に噛まれ、傷ができ、お母さんのところへ走って行き、ばんそうこうを貼ってもらうのを見て
ばんそうこうを貼りたくなった。
そして、うまれなかった子どもは、うまれた。
生まれると、いろいろ痛いしかゆいし、でも世界はビビット。
お母さんに抱かれながら、うまれてきた子どもは「もう、ぼくねるよ。うまれているのくたびれるんだ」と言って眠る。

「生きる」ことを描いた作品。
生きていることの美しさ、楽しさ、エネルギーのある感じ。生まれる前は傷つきもしないけれど、生きる楽しさもない。生きることはとても色鮮やか。むしゃむしゃ食べられるし、ゲラゲラ笑える。
疲れるけれど、生きることは悪くないのかも。

でも、そんなふうに思えるためには...
生きているとどんどん侵入してくるものたちから守られることが必要。
生きることにとびこんでくる、生まれてくる子どもたち、全員もれなく大切に見守られて、その子のニーズが満たされますように。

いろいろなふうに読める絵本でした。

追伸:
ブッククラブの本と一緒にメリーゴーランド新聞とメリーゴーランド京都の展示の案内が届きます。これもブッククラブの楽しみです!

by chisanatobira | 2017-08-24 21:28 | 生きること

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