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キャサリンとライオン

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10月になりました。
秋晴れのつづく、さわやかな季節到来です。

今日ご紹介する絵本は、9月の鈴木潤さんの選書(メリーゴーランド京都ブッククラブ)による『キャサリンとライオン』(クレア・ジャレット作・かけがわやすこ訳、小峰書店、1996年)です。

出版社の紹介には、

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ある朝、キャサリンが目をさますと大きなライオンがいました。
ふたりはいっしょにいろいろな所へでかけ、
大のなかよしになりました。
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と書かれています。

先日、施設に研修に行かせていただいてから、
「親」が登場しない絵本に思いを馳せています。
「親」が登場しない、それをタブーにする必要はないけれど、
(だって子どもたちの周囲には親子がいっぱい登場しますし、
囲い込んで育てられるわけじゃないからです)
でも、そのお声を聴かせてもらい、
私は、「親」が登場しない本も意識していこうと思いました。
でも、そこを重視しすぎないようにいたいと思います。
そして、絵本で家族がどう描かれているか、そのことにも注意深くいようと思いました。

絵本に話を戻します。

キャサリンのところにある日やってきたライオン。
キャサリンの傍にずっといます。
ずっと傍にいることの価値をライオンの姿から教えられます。

キャサリンにはどうやら生まれたての妹がいるよう。
(お母さんは少しでてきます)
おそらくキャサリンの人生は今までと少し変わっていく過渡期で、
その変化のプロセスの傍にライオンはそばにいるわけです。
こんなふうに幼稚園にも一緒に行きますし、お風呂も一緒に入ります。

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ああ、こんなふうに誰かが傍にいてくれたなら…。

おとなだって、毎日やりくりするけれど、
心細い時だっていっぱいあります。
そんなとき傍にこんなライオンがいて、寝そべってくれてるかもって想像すると楽しいかもしれません。

子ども一人ひとりにもそんな存在がありますように。
そして、それが実在でなくても、寄り添ってくれる物語がありますように。

この絵本を読んでいる間だけでも、ライオンは傍に来てくれているようにも感じます。
なんだかほっとする絵本です。

by chisanatobira | 2017-10-02 06:06 | 寄り添う

子どもと家族の小さな図書館「ちいさなとびら」をしています。絵本『子どもの権利と新型コロナ』の最新情報は、ツイッター @kodomonokenri_c、Facebookページ「子どもの権利と新型コロナ」をご参照ください。


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