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ふたつのおうち

こんにちは。
流行りにのりまくって、私までインフルエンザに罹っていました。
お久しぶりの投稿です。

本日ご紹介する絵本は、『ふたつのおうち』(マリアン・デ・スメット(Marian De Smet) (著)・ネインケ・タルスマ(Nynke Talsma) (イラスト)・久保谷洋 (翻訳)、朝日学生新聞社、2011年、1080円)です。

内容紹介は、こちら。
ある日、ママが家を出て行った。 パパがママのいやがることをしたみたい。 その日から、ニーナはパパの家とママの家を行ったり来たり。 ふたつのおうちで暮らすことになりました。 パパの家にいるときは、ママが恋しくなり、 ママの家にいるときは、パパを思い出すニーナに両親は・・・。

出版社からのコメントは、こちら。
朝日小学生新聞で連載し、人気を博した絵本が書籍化されました。 家族のかたちは変わっても、子どもへの愛情は変わらないことをうったえた、心温まる絵本です。 作者のマリアン・デ・スメットさんは、ベルギーの作家。幼稚園の先生でもある彼女は、日々接する子どもたちから創作のヒントを得ることが多いそうです。この作品も、幼稚園で両親が離婚し、落ち込んでいる子どもを励ましたいという思いで作られました。 絵をてがけたネインケ・タルスマさんは、オランダのイラストレーター。水彩絵の具やペンを使ったやさしいタッチの絵を得意としており、この物語をあたたかく美しい色彩でえがいています。

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絵本の主人公は、ニーナ。
内容紹介にあるとおり、両親が離婚し、二つの家を行き来しながら育っています。
絵本では、ニーナの日常が描かれます。誕生日会が2回あること、親とは毎日電話をすること…。ニーナの両親は、パートナーとして生きることはやめるのですが、ニーナの親としてい続けます。同時に、両親がそれぞれ離婚によってダメージを受けていること、祖母の態度など、楽しいことばかりでない日常も率直に描かれます。

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「両親の家を行ったり来たりしてかわいそう」という思われる方もいるでしょう。
でも、大人も一人ひとりいろいろな事情を抱えながら生きています。大人から見えるその視点と、当該の子どもがどう思っているか、どう世界を見ているのかということは、本人に聞いてみないと分かりません。

絵本の最後、ニーナは、「わたしは、2つのおうちで、くらしている。ちょっと かわっているけど、やっぱり幸せなんだ」と語っています。ニーナは、そのように感じています。

でも、それぞれの子ども、それぞれの感じ方があるように思います。どんなときも、子どもに尋ねながら、一緒に話し合い、その方向性を決めていくしかないのですが、なかなか話しにくいトピックだと思います。そんなとき、絵本は子どもとおとなのワンクッションとしてそばにいてくれるかもしれません。そして、いろんな家族があること、いろんな状況を生きる子どもたちがいることを伝えてくれます。

by chisanatobira | 2018-02-15 09:40 | 多様な家族のありかた

子どもと家族の小さな図書館「ちいさなとびら」をしています


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