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子どもが生活に、人生に参加するために ~性教育ブックフェアに向けて ① 

子どもが生活に、人生に参加するために ~性教育ブックフェアに向けて ① _a0374325_18165121.jpeg

みなさん、こんにちは。

暑かったり、涼しかったり、体調管理が難しいですね。


さて、今日から大体2か月~3ヵ月くらい、梟文庫の性教育ブックフェアとのコラボ記事ということで

アップしていきたいと思います。

梟文庫は、京都の北山にある私設図書館。

https://www.fukuroubunko.com/


地域にこんな場所があるってものすごくありがたいことだなあとしみじみ思っています。

(実際的に具体的に助けてもらっています)

そして、大切な営みをされていることに尊敬の思いも。

梟文庫さん自身の発信もあり、私は世話人の西尾さんが書かれるNoteのファンです。

https://note.mu/misatowl

梟文庫を紹介する記事では、この記事がとても丁寧でした。

http://jnapcdc.com/LA/nishio/index.html


その梟文庫さんで、この秋、性教育ワークショップが行われます。

https://www.fukuroubunko.com/blank-26


このワークショップが今まで出会ったことのないタイプの性教育で思わず「一緒に運営担わせてください!」という気持ちになりました。

性教育に関心をもって20年近く。

そのなかで考えてきたことが私の娘のみならず、多くの子どもや親御さんに還元されるならそれほどうれしいことはありません。


今日から何回かに分けて、絵本を使って性教育をすることの意味、そもそも、なぜ子どもに性に関する情報を伝える必要があるのか、ということを書きたいと思います。


長くなるので何回かに分けて書こうと思います。(途中で絵本の紹介もはさみます~)


① 子どもが生活に、人生に参加するために  ←今日はココ!

② 絵本は、子どもとの情報共有・対話に欠かせない

③ 「助けて」を支えるために


性教育の必要性、ど真ん中になかなかいかない構成ですが、しばしお付き合いください。


性教育の最も大切なことは、子どもが大人とどう対峙・対話していくかということだと思っています。

なので、少し回り道しますが、他のことにも応用できると思います。


みなさんは、子どもの権利条約を知っていますか?

このブログでも「子どもの権利条約」というカテゴリーがあるので、参考になさってください。


権利条約は、1989年に国連で採択され、1994年に批准された国際条約。どの国でどんな環境に生まれても、その子どもの子ども時代が大切にされるための権利が書かれています。詳しくは、ユニセフのサイトをご覧ください。

https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_rig.html


子どもの生きる・育つ・まもられる・参加する権利が豊かに表現されています。

2016年6月には、児童福祉法という法律の理念部分が大幅に改正され、子どもの権利の理念がようやく明文化されました。

2019年6月には体罰がようやく禁止されましたね。


権利条約の特徴は何か。

それは、子どもはただまもられる一方でない、主体的な存在であるということを参加の権利という形で示したところにあります。


具体的にはこの条文。

第12条

締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。

このため、児童は、特に、自己に影響を及ぼすあらゆる司法上及び行政上の手続において、国内法の手続規則に合致する方法により直接に又は代理人若しくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられる。


子どもは大人の手下でもなく、指導されるだけの存在ではない。

一人のひととして尊重される必要がある、と考えられているのです。

子どもは、基本的に大人に依存して生きています。

その成長発達には大人の手助けが欠かせない。

それでも、どんなに小さくても(赤ちゃんでも)子どもには子どもの気持ちがあり、

そこを尊重していくなかで、子どもは、子どもの生活をつくり、人生を切り開いていくように思います。


子どもが子どもなりに人生のかじ取りをしていくこと、

そのことを保障していこう、大切にしていこうということを伝えているのが意見表明・参加の権利です。


そして、この権利は「聴かれる権利」とも訳されます。

子どもの声を聴く大人がいなければ、子どもは声を発することすらできないからです。

子どもが人生を切り開いていく生き生きとした力を奪わないようにするために、

何ができるのか、大人はどうあるべきか、ということを意見表明・参加の権利は問いかけているように思います。


ただ、この条文だけだとちょっとわかりにくい参加の権利。

そのヒントになるものに、より詳しく示した一般的意見という文書があります。

https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/kokusai/humanrights_library/treaty/data/child_gc_ja_12.pdf


このなかで意見表明・参加の権利は、

「子どもと大人相互の尊重にもとづく情報共有と対話を含む、子どもと大人の意見(views)がどのように考慮されて結果を形作るのかを学ぶ、進行中のプロセス(ongoing process)」


と定義されています。

原文は、こちら。

This term has evolved and is now widely used to describe ongoing processes, which include information-sharing and dialogue between children and adults based on mutual respect, and in which children can learn how their views and those of adults are taken into account and shape the outcome of such processes. GCI2,3


子どもの意見を一方的に聴くのではなく、まして大人の思い通りにするのではなく、

相互の尊重を土台としながら、情報共有と対話を積み重ねていくプロセスを保障することが参加の権利だと。


性教育は、人間の生きる営みを伝えることだと私は思っています。

そして、どの年代にとっても生きる営み・人生と直結します。

まずは、そこから子どもを排除しないこと、

そして適切なありかたで伝えていくことが重要だと思います。

子どもと大人の対話のために、絵本は欠かせない媒体になるのではないでしょうか。


次回は絵本を紹介していきたいと思います!


by chisanatobira | 2019-10-03 18:02 | 性教育

子どもと家族の小さな図書館「ちいさなとびら」をしています。絵本『子どもの権利と新型コロナ』の最新情報は、ツイッター @kodomonokenri_c、Facebookページ「子どもの権利と新型コロナ」をご参照ください。


by chisanatobira