
こんにちは。
休校対応が始まってから、早い学校ではもう1週間以上経ちますね。
どこの家族も日常を維持することに奮闘しているのではないでしょうか。
実は、先日、この休校期間の間に思いついた小さな試みがあったのです。
そのことをレポートできたらと思います。
今回、私は、休校という対応そのものを巡って、しばらく怒りが湧いていたので、
なかなか現実的にどう対応していくのか考えられない時間がありました。
思考がいったりきたりしているとき、この竹端寛さんの論考を読んで、くっきりと理解したことがありました。
子どもの権利条約は、
生きる権利・育つ権利・まもられる権利・参加する権利を
子どもの権利の四つの柱としています。
今回の休校という判断が、医学的判断によるものならば、
子どもたちの生きる権利をまもる措置といえるので、納得できます。
でも、政治的判断によるものであれば、
この措置が子どもの生きる権利をまもるものとはいえないのでは…?と思ったのです。
逆に、学校で学ぶという育つ権利を奪うものにもなりえてしまう。
さらに、家庭環境が厳しい子どもにとっては、
学校は生きる基盤を支えるものにもなっているので、生きる権利を揺るがすものにもなってしまう・・・。
非常に納得がいかないふつふつとした気持ちを抱えながら、
地域で心をおきなく話せて、情報を共有できる梟文庫で出会った方たちと、
LINEで情報と、そして湧き起こる感情の共有をさせてもらっていました。
そのなかで、ふと思ったのです。
その日、フェイスブックで平野裕二さんの記事を見たことも大きかった。
子ども自身が自分の権利をまもる人になるための保護とエンパワーメントについての文書です。
「国は、子どもが人権教育(子どもの権利および人権擁護者に関する国連宣言についての教育を含む)
を受けることを確保するべきである。」
子どもの権利委員会・一般的討議勧告:人権擁護者としての子どもの保護およびエンパワーメント(第79会期、2018年)
未来の教育を構想して、対話の時間を持てないかなあ、と思いついたのです。
それは、何よりも、私が必要としていたことなのですが…
思いついて、それを後押ししてくれた梟文庫の西尾さんと仲間の皆さまに心から感謝です。
そして、なんと開催の2日前に(笑)、梟文庫からこのようなお知らせがリリースされました。
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休校のときだからちょっと学びを広げてみようシリーズ
突然だけど参加してみてね。
「遊びながら、子どもの権利を考えよう」
子ども時代を生き延びるために知ってると楽になるかもしれない子どもの権利。
知ることが、子どもという時代を生き抜く際にすこーし役に立つかもしれません。
カードゲームをしながら、楽しく学びます!
大人は大人のチームで参加してもらいますので、
大人も参加可能です。
子どもの権利を学ぶことは大人にとっても肩の力が抜ける面があるかなあと思います。
日時:3月7日(土)14:00~
対象:小学生から大人
定員:10名(感染予防のため定員を設けます)
参加費:無料
講師:長瀬正子(naco)さん
佛教大学社会福祉学部・子どもと家族の小さな図書館 ちいさなとびら
講師の長瀬さんからのメッセージ
大人のみなさん、休校で子どもの教育を受ける権利が国によって保障されないでいる現在こそ、
未来の教育を構想したいと思い、企画したいと思いました。
国連からも子どもの保護とエンパワーメントにおいてこのような文書が出ています。
「国は、子どもが人権教育(子どもの権利および人権擁護者に関する国連宣言についての教育を含む)
を受けることを確保するべきである。」
子どもの権利委員会・一般的討議勧告
:人権擁護者としての子どもの保護およびエンパワーメント(第79会期、2018年)
https://w.atwiki.jp/childrights/sp/pages/325.html
大人も子どもの権利を知るところから始めてみませんか?
子どものみなさんへ
急な休校の人も、学校を学びの場として選んでない人も、
すべての子どもには学ぶ権利があります。
そして、大人および社会はそれを保障する必要がある。
今回の休校も含めて、自分のことを子どもの権利の視点から考え、話す時間にできたらと思います。
(つづく)