
コロナ禍が始まってから1年以上が経過しています。
私は、小4の子どもの保護者であり、大学で働く教員ですが、
この間、子どもや若い人たちの疲れや傷つきを感じます。
そして、「ちがい」が大きな格差へとつながっていることにも考えさせられます。
リモートの難しさ、五感を使うことの大切さ…いろんなことを感じる日々です。
皆さんは、いかがお過ごしですか?
4月からは、新しい絵本づくりのプロジェクトが立ち上がりました。
名付けて「子どもの権利絵本出版プロジェクト」。
そしてこの度、ひだまり舎さん発信でクラウドファンディングをはじめます。

ひだまり舎の中村真純さん、絵本の編集者の山縣 彩さん、デザイナーの小林未央さんが加わり、
新たに6人のチームになりました。

以前、ハードカバー絵本になることをご報告しましたが、
現在の絵本『子どもの権利と新型コロナ』(以下、旧版)がハードカバーになるのではなく、
内容が大幅に改編され、新しいタイトルで生まれ変わります。
旧版を購入してくださった方から、私たちは直接たくさんの感想をいただきました。
その感想から学び、旧版の課題を乗り越えられるよう、
新しいチームの知恵を結集して、制作しています。
新しい絵本(以下、新版)のタイトルは、
『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』
(B5横判 予価 税込1980円)です。
ひだまり舎さんの出版への想い、
新版の特徴等クラウドファンディング内で詳しくご紹介しています。
ぜひご覧ください。
新版は、子ども自身が感じている気持ちを手がかりに、
子どもの権利について自然に学べるような構成になっています。
子どもが権利について学ぶ時には、単に知識や情報を得るだけでなく、
自分たちの権利が日々の暮らしにどう当てはまるのかを学び、
活かしていくことが重要です。
小・中学生が「子どもの権利」を知り、支援につながるには?英国教育現場の取り組み
新版では、具体的な日常にひきつけた問いを子どもたちへ投げかけることで、
子どもたちが暮らしの中で感じている自分の気持ちに気づき、
そこにどんな子どもの権利がかかわっているのか、知ることができる構成になっています。

また特に、つらい状況にいる子どもが絵本を読んだ時のことを想像しました。
「私はひとりではない」「子どもの権利というものがあるんだ」と知ることで、
今の状況をなんとか生きのび、つらい状況を変えようとする力を支えられたら、
という思いもあります。
気持ちは、子どもの権利がまもられているかどうかを考えるヒントになります。
「ホッとする」、「うれしい」といった肯定的な気持ちの時は権利はまもられている、
逆に「つらい」「苦しい」と感じる時は権利がまもられていないかもしれない…。
「子どもの権利」を知ることで、今の生きている現実がただ我慢するべきことなのか、
あるいは助けを求めてもいいことなのかを考えることができます。
子どもたちにとって、コロナはしばらく忘れられない記憶となるでしょう。
新版では、コロナ禍が終息した後でも読まれるよう、
非常時において大切にされるべき「子どもの権利とは何か」という点にも着目しています。
「ずっと眺めていられる」「かわいくて、夢があるイラスト」
「絵が子どもの権利の理解を深めてくれた」等のご感想をいただいてきた
momoさんのイラストも新たに描き加えられています。
旧版で好評だった「子どもが気持ちや思いを書きこむスペース」は、
描きおろし線画によるぬり絵とともに付録のワークブックになります。

リターンに、子どもを支援する団体に絵本をプレゼントするコースも準備しています。
旧版の売り上げの一部も夕刻を支える場へと寄付をしてきました。
寄付のご報告【子どもの権利と新型コロナ】
今回は、夕刻を支える場のみならず、
子どもや地域とつながり、生活のなかで、あるいはワークショップ場面で
子どもへの活動をされている団体です。
絵本を贈ることで、子どもの権利を知っていただく機会、
すでに知っている方たちは、より子どもに伝える方法を
豊かにしていく機会になればと考えました。
クラウドファンディングは、本日6月20日から7月25日までとなります。
あたたかな応援とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。